少々前、不動産投資で問題になった、シェアハウスの事件をご存じでしょうか。
販売会社は、シェアハウスを販売しオーナーに対して、サブリースというサービスを提供しました。
それは、空室や家賃の滞納があっても一定額がオーナーに支払われるシステムです。
ところが、販売した物件の多くに空室が出たため、サービスを提供する会社は
一定額の家賃を支払うことができなくなり、破たんしたというものです。
不動産投資のコンサルティングをしていますと、不動産業界の人とたくさんあう機会が多いです。
そして、このシェアハウスの物件を販売していた人ともお会いしたことがあります。
その方は物件の代理店の方でしたが、お会いしたときはその代理店は辞めて、
別の不動産会社に転職した後でした。
たまたま、シェアハウスの話になって、
「販売していました」と言われてびっくりして、
「どこで集客されたのですか?」と尋ねたら、
「医師、弁護士などの高額所得の方向けの投資セミナーで集客しました」と聞かされました。
その販売していた人は、その会社を辞めるちょっと前、危ないということがわかっていたので、
「この物件買わない方がいいですよ」ってアドバイスしたそうです。
でも、お客様は、
「これ、いいじゃないか」と逆切れされて2棟も購入された言っていましたから、
何も考えずにしかも2棟も買うひともいるのだと、かなり驚きました。
不動産投資は高額なものですから、だれでも購入できるものではありません。
とくに、このシェアハウスは1億円に近いか超えた物件のようですから、
年収レベルでも1,000万円を超えてこないと、購入は厳しいかもしれません。
販売会社はそれをわかってて、ある程度富裕層を狙い集客していたのだと考えらえます。
ある程度収入がある方は、貯金も相当額お持ちでしょうから、
躊躇なく買えてしまうのでしょう。
ですから、お金を持っている人こそ慎重に当たってほしいと思います。