不動産投資をした人の多くは、不動産物件を買って「損した!!」 と言っています。
その理由のほとんどは最初から"負債"になる物件を買っているからです。
その理由は簡単です。
世に回っている不動産物件のほとんどは、表面上良さそうに見せている物件ばっかりだからです。
いざ、ふたを開けてみれば”負債”ですが、それでも不動産会社は、
その物件が儲からないとわかっていても、誰かに買ってもらわなければ商売が成り立たないのです。
むしろ”資産”になるような良い物件は、
放っておいても目の利くお客様が手を挙げてくれるので、
力を入れて売り出さす必要がないのです。
それでも「税金対策になりますよ」「老後の小遣いになりますよ」
などという言葉で、ついつい購入してしまう人が多いようです。
ですので、きちんとした基準を持って選ぶことが大切なのです。
不動産物件は不動産業者が取り扱っています。
不動産業者は、賃貸物件を「貸したい人」と「借りたい人」の間に立って仲介し、
その仲介の際に手数料を得ています。
中古マンションやアパートを買う場合は、物件を”売りたい人”たちが不動産屋さんに
提供した物件情報の中から、
”買いたいあなた”が、きちんと収益の上がる”資産”となる物件を選んで購入することになります。
その際に、同じ不動産屋さんの中で、たまたま”売りたい人”と”買いたい人”が
合致すれば話は早いのですが、実際には、1つの不動産屋さんの中だけで売買が成立するわけでは
ありません。
不動産業者同士は情報の交換を行っています。
たとえば、ネット上でも物件を探せるサイトがあります。
ただし、優良物件はネットに公開するその前にその物件を扱っている不動産とつながりのある人の元で
売買の話がまとまってしまうことも多いので、購入者にとってメリットの大きい物件を買うためには、
不動産業者の担当者個人との関わり方が大切になってくるのです。ですので、
ネット情報は”物件探しの為に見る”というよりは、あくまで”目を肥やすために見るもの”と
考えておいてください。
人気の物件は購入希望者が続々と手を挙げるケースもよくあります。
そのような場合の優先順位は、
1 現金で購入する人
2 ”買い付け”というローンが通れば必ず買いますという書面の提出が早い順
というのが原則です。
現金で購入するという人と言うのは、銀行や信用金庫などからお金を借りることなく、
即金で買う人です。売主からしてみれば、これ以上に確実な売り先はありませんので、
たとえ後から手を挙げたとしても、現金購入の人は最優先です。
その次の順位として”買い付け”が早い順に購入の権利があると言いましたが、
実は、1番手で買い付けしたにもかかわらず、
うまくごまかされて「2番手の人に譲り渡された!」というケースもあります。
理由としては、その2番手の人が、売主が頼んでいる不動産業者を見つけたお客様だったのです。
通常の不動産売買では、売主側にも不動産業者がいて、買主側にも不動産業者がいるので、
不動産業者の手数料は、売主側の業者は売主から、買主側の業者は買主からもらいます。
しかし、買主側が売主の不動産業者を見つけた場合は、
その業者は売主からも買主からも手数料をもらうので、
売主側の不動産業者はあとから来た2番手の買主を優先したとしても不思議はないのです。
本来は1番手に優先権がありますから、依頼先業者の担当者が交渉能力に優れた人なら
予定通り買えた物件でした。
良い不動産物件を手に入れるためには、”交渉してくれる担当者”の力がとても重要と言えます。
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