不動産投資の平均利回りについて、考えてみたいと思います。インターネットで検索してみると、それらしき回答が返ってきますが、ワンルームマンションに特化していたり、自社が販売する物件の利回りを平均にしていたり、情報が古かったのかそもそもそんなに高い利回りはあまりなかったり、その平均値に対して高いから購入しようとか低いから購入は控えようとか、参考にできるものはありませんでした。一般的な利回りで言えば、新築ワンルームマンションは5%程度、新築一棟アパートは都内近郊で7%~9%、中古一棟アパートの場合は幅が広く7%~12%となりますが、これから外れるものもあるかもしれません。
利回りは、同じような場所で同じような規模であっても、異なることがありますし、購入のタイミングでも異なることがあります。それは、売りたい人が売りたい価格で決定されるからです。また、とても高価にできた建物でも、わりとリーズナブルに建てた建物でも、利回りはあまり変わらないことがあります。それは、その土地としての大まかな利回りが存在していて、大きく外れては販売されないからです。
中古の物件においては、とても難しいです。売り出されている価格はおそらく売主さんが売っても良い価格で掲載しています。基本的に売り急いでいない物件は、高いと考えられます。ですから、その中から割安な物件を探す必要があります。割安までいかなくても”もう少し下がれば”という物件があれば、価格交渉にもっていくことができます。
物件は全く同じものは二つないので、横ならびに見れば良いものがわかります。利回りに幅があるのは、そのためです。新築であっても地域によって差があります。同じ地域でも価格が安目のものを見ると、理由がわかる場合があります。規模が小さいものは、利回りが高目になる場合があります。一部屋あたりの広さが14㎡以下とか、シェアハウスは高目です。勝算がなければ、避けた方が無難です。その道のプロがバックについているならば、先生に従いましょう。
利回りは概ねこのくらいというのはありますが、地域性であったり建物の構造や築年数に左右されるので、購入したい地域の物件を数多く見ていくしかありません。それによってだいたいの目安がわかってくるので、おのずと光る高利回り物件が見えてきます。